トレーラーに興味があるんですけど。
トレーラー運転手、かっこいいよね!
けん引車両にも色々な仕事があるし、年収も違うよ!
そうなんですか!女性の私でも
大丈夫ですか?
大丈夫!女性で活躍している人は沢山いる。
これから詳しく話していくね!
もちろん、男性も参考になるよ!
- 女性けん引車の平均年収
- トレーラーの種類
- けん引免許の種類
- けん引免許の取得条件
- けん引免許の取得方法
- けん引免許の試験内容
- 教育訓練給付金制度
詳しいプロフィールはこちら
女性けん引車ドライバーの平均年収
全日本トラック協会、令和4年度の調査で、平均年齢47.1歳、勤続年数約9年9カ月の女性けん引車の1ヵ月の平均賃金は、370,400円でした。
また、同じく全日本トラック協会の調査で、平均年齢45.6歳、勤続年数8年3カ月の女性大型トラックの1ヵ月の平均賃金は319,800円でした。
参考:全日本トラック協会(2022年度版トラック運送事業の賃金、労働時間等の実態)
けん引車の賃金が高いことがわかりますね!
動画も参考になります。
動画も参考になりますね!
他にけん引車の仕事内容はどんな感じですか?
代表的なもので、輸出や輸入品を運ぶ海上コンテナ。
石油やガスなどを運ぶ
タンクローリー。
車両を運搬するキャリアカーなどがあるよ!
その中で、女性の私におすすめの仕事ありますか?
どれも肉体的な負担は少ないので、女性向きだと思うよ。
そうなんですね!
次は、けん引車について話を
するよ。
けん引車とは?
・トラクタ
けん引車とは、けん引されるだけの車(トレーラー)をけん引する車両です。
けん引車はトラクタとも呼ばれます。一般的にトラクタとトレーラーを連結した状態をトレーラーと呼ぶこともありますが、正式には違います。
トレーラーは、けん引されるための車で、エンジンがないため自走することはできません。
トレーラーの種類
トレーラーは次の3種類に大きく分けることができます。
・セミトレーラ
・フルトレーラー
・ポールトレーラー
・セミトレーラー
一般的に知られ、使用されているトレーラーが、セミトレーラーです。
セミトレーラーは、後部にしか車輪がないので、けん引車がないと走行することが出来ません。
*トレーラーヘッド(トラクタ)とセミトレーラーの連結動画です。
・フルトレーラー
フルトレーラーは1台のトラックに荷台を連結することにより、より多くの荷物を運ぶことが出来ます。
また、行き先が変わったときなど、トラックとトレーラを分離して別々に荷物を運んだり、積込みしたりできます。
前後に車軸があるためトレーラ自体で重量を支えることができます。
*フルトレーラーの動画です。
・ポールトレーラー
ポールトレーラーは鉄骨、レール、橋げたなどのコンクリート製品など長尺で分解できない製品を運ぶのに適した車両です。
その運ぶ製品の長さによってトレーラの長さを伸縮できるといった特性をもっているのが特徴です。
運搬は製品によって夜間に行われるケースが多く、トレーラの前後に誘導員や誘導車がついて、誘導され運搬されます。
*ポールトレーラーで橋げたを運搬する動画です。
けん引車を運転するには大型免許も必要!
トレーラーも色んな種類があるんですね!
そうなんだ。
その人にあった、トレーラーの運転手になってほしいと思うが、その前にトレーラーを運転するのに必要な免許や条件について話すよ。
けん引車を運転するには、けん引免許が必要です。
また、けん引免許を取得するうえで、大型免許も必要になります。
トレーラーを運転するには車両重量にあった運転免許が必要です。
そのほとんどが、大型車に該当するため大型免許が必要となるのです。
そこで、大型免許の取得条件をお話しますね!
大型免許の取得条件!
大型免許とは、トラック、バス、タンクローリーなど、大型自動車と言われる自動車を運転することができる免許で、正式名称は「大型自動車第一種免許」、「大型自動車第二種免許」といわれます。
大型自動車とは?
- 最大積載量6.5t以上
- 車両総重量11t以上
- 乗車定員30人以上
のいずれかに該当する自動車です。
大型免許の取得は、21歳上(自衛官は19歳以上)で中型免許か準中型免許、普通免許、または大型特殊免許を受けていた期間が、通算して3年以上必要です。
大型免許はトラック、ダンプカー、タンクローリーなど運転できる第一種免許と観光バスや路線バスといった大型バスを運転することができる第二種免許にわかれます。
大型免許取得の流れ!
大型免許の取得は、自動車教習所に通いながら、または合宿をして取得するのが一般的です。
その他一発試験を受けて取得する方法があります。
一発試験の技能試験では慣れていない試験場のコースを走行するため、合格率は低いとされています。
一発試験を受ける場合の費用は4万円程度です。
自動車教習所に通いながら取得する費用は、お持ちの免許の種類によりますが普通免許をお持ちの場合、おおよそ40万円程度です。
合宿をして取得する場合の費用は、お持ちの免許の種類によりますが、普通免許をお持ちの場合、おおよそ38万円程度です。
取得費用 | 取得期間 | |
教習所(通学) | 40万円程度 | 3ヶ月位 |
教習所(合宿) | 38万円程度 | 14日~ |
けん引免許が必要な場合
大型自動車、中型自動車、準中型自動車、普通自動車、大型特殊自動車のいずれかで、他の車をけん引するときは、けん引する自動車の免許の他に、けん引免許が必要です。
但し、車の総重量(人や物を乗せた、車全体の重さ)が750㎏以下の車をけん引するときや故障者をロープやクレーンなどでけん引するときは、けん引免許は不要です。
けん引免許の種類
けん引免許は3種類あります。
・けん引第一種免許
・けん引二種免許
・けん引小型トレーラー限定免許
けん引第一種免許の取得条件
自動車や原付を運転するのに必要な免許を第一種運転免許(第一種免許)といいます。
この第一種免許の1つに、けん引免許があります。
一般的に牽引免許といえば、けん引第一種免許を指します。
第一種けん引免許の取得にあっては、次の条件が必要です。
所有免許 | 普通自動車免許・準中型免許・中型自動車免許・大型自動車免許。・大型特殊自動車免許の いずれかを所有している必要があります。 |
年齢 | 18歳以上であること。 |
視力 | 両眼で0.8以上かつ片目で0.5以上であること。 |
深視力 | 2.5mの距離で3回検査し、その平均誤差が2cm以下であること。 |
聴力 | 両耳の聴力が10mの距離で90db(デシベル)の警音器の音が聞こえること。 (補聴器により補われた聴力を含む) |
第一種けん引免許の取得方法
・自動車教習所に通い免許を取得する。
教習所でけん引第一種免許を取得するには、最短12時間の技能教習を受講しなければなりません。
1日1時間で12日ですが、多くの教習所では、ゆとりをもって取得してもらうため、約3ヶ月の取得期間を設けています。
なお、学科教習はありません。
取得費用は、お持ちの免許の種類によりますが、おおむね11万~18万くらいが相場のようです。
・合宿にて免許を取得する。
合宿にて免許を取得するメリットの1つに教習所に通う場合は技能教習を最短12時間受講しなければなりませんが、合宿では最短6時間で技能教習を終えるこでができます。
効率よく教習スケジュールが組まれているため、時間の節約になります。
けん引合宿の費用の相場は、12万~16万くらいが相場のようです。
教習所への通学と比べて費用の負担が少ないです。
合宿するメリット
- 通学と比べて、技能教習を短時間で終えることができる。
- 通学と比べて、費用をおさえることができる。
- 新しい出会いが、あるかもしれない。
- ちょっとした旅気分があじわえるかもしれない。
デメリットとしては、まとまった休みが必要になります。
教習スケジュールを中心に行わるため、自分の予定をあわせなければなりません。
また、予算によっては相部屋や食事内容も検討する必要があります。
合宿するデメリット
- まとまった休みが必要。
- 教習スケジュールが中心になる。
- 予算によっては、相部屋や食事内容も検討しなければならない。
- 普段と違う環境のため、ホームシックになるかもしれない。
各学校では合宿で色々なプランが用意されています。
宿泊では、相部屋やシングルプラン、ホテルを利用するプランや自炊プランもあります。
食事に関しても、様々なプランが用意してあります。
最近では、バイキングやビュッフェ形式の食事が主流です。
地元の野菜や果物を使って専属シェフが食事を作る自動車学校も増えてきています。
合宿費用はそのプランによりますが、12万~16万円が相場です。
・運転免許センターで一発試験を受けて免許を取得する。
免許取得の費用を抑えたい!一発試験に挑戦してみたい!といった人は教習所に通う方法ではなく、試験場で一発試験を受験されてはいかかでしょうか?
ただ、合格率は20%低く難関試験と思われます。
自動車学校 | 一発試験 | |
料金 | 11万円~18万円 | 受験料 2,600円 試験車使用料 1,450円 免許証交付料 2,050円 合計6,100円 |
合格率 | 80%台 | 20%台 |
そこで、いきなり本番を迎える前に練習をしたいという方には、地域によって違いはありますが実際の試験コースと試験車を使った練習をできるところもあります。
相場で50分、1万円くらいのところが多いようです。
なお、一発試験に不合格の場合、受験料2,600円と試験車使用料の1,450円の合計4,050円の支払いが必要です。
・けん引第二種免許
乗り合いバスやタクシーなど、旅客運送のため運転しよとする場合や運転代行業に従事する運転者が、お客さんに代わってお客さんの車を運転する場合に必要な免許を第二種運転免許(第二種免許)といいます。
第二種免許の1つに、けん引第二種免許があります。
けん引第二種免免許が求められるのは、トレーラーバスなどを運転するときに必要となります。
トレーラーバスとは、車両を連結できるバスのことです。
トレーラーバスはあまり走行していないため、けん引第二種を取得している人は少ないようです。
そんな状況のなか、日本で唯一トレーラーバスが走行している場所があります。
JR武蔵五日市駅(あきる野市)から、つるつる温泉(日の出町)の間で運行しています。
トレーラーバスの名前は「青春号」です。
バスの内装もレトロな雰囲気で、運転士とは別に客室には乗務員さんが居り、マイクで行き先を案内しています。
「青春号」は子供だけでなく、大人にも人気があり、記念撮影をする人も多いそうです。
ちなみにつるつる温泉はアルカリ性でその名の通り肌がつるつるするそうです。
「青春号」の動画はこちらです。
けん引第二種免許の取得条件
受験資格
・年齢が21歳以上であること。
・けん引免許を取得していること。
・大型・中型・準中型・普通・大型特殊のいずれかの免許を取得していて、かつその運転免許を受けていた期間が通算して3年以上の方、または他の二種免許を取得している方。
・免許の効力が停止されていないこと。
試験内容
適正試験
・視力 両眼で0.8以上かつ片目で0.5以上であること。
・深視力 2.5mの距離で3回検査し、その平均誤差が2cm以下であること。
・聴力 両耳の聴力が10mの距離で90db(デシベル)の警音器の音が聞こえること。(補聴器により補われた聴力を含む)
・運動能力 四肢又は体幹に自動車の安全な運転に支障がある障害がないこと。障害がある場合は、補助手段を講じることにより、支障がないこと。
学科試験
正誤式の95問(文章問題90問(各1点)・イラスト問題5問(各2点))で100点中90点以上で合格。
イラスト問題は、1問につき、3つの問いがあります。
3つの問いの全てが正解の場合のみ2点がもらえます。
第一種免許の学科試験の合格率が70%台に対して二種免許は35%台と約半分です。
けん引一種免許に比べて、応用問題も多く難易度が高くなります。
*他の種類の二種免許を取得しておられる方は学科試験は免除になります。
技能試験
けん引二種免許は、直接試験場に出向いて一発試験を受けなければ取得することはできません。
第二種けん引免許の技能試験の内容は、第一種けん引免許の技能試験の内容と同じです。
試験内容は、100点満点の減点方式です。
けん引第一種免許は、70点以上で合格ですが、けん引第二種は、80点以上で合格です。
技能試験でもっとも難しいと言われているのが「方向変換」です。
方向変換とは車庫入れとも言われ、車体を折り曲げながらバックして、
最終的に車体をまっすぐにします。
ここで、減点されると合格が遠のいてしまいます。
そうしたことから、平均受験回数が4~5回とされ、合格率は20%台となっています。
けん引小型トレーラー限定免許
アウトドアっていいですよね!
いいよね!そのアウトドアをもっと楽しいものにしてくれるのが、キャンピングカーだと思うんだ。
キャンピングカー!いいですね。
キャンプだけでなく、車で旅行するのもいいですよね!
キャンピングカーも種類が色々あって、トレーラもあるんだ。
この記事で取り上げられているけん引車に関係していることなので、話を聞かせて下さい。
けん引小型トレーラー限定免許とは?
けん引小型トレーラー限定免許(ライトトレーラー免許)とは車両重量が750㎏超~2,000㎏未満のトレーラーをけん引できる免許です。
車両重量が750㎏以下のトレーラーを運転する場合は普通免許で大丈夫です。
けん引小型トレーラー限定免許・取得方法
けん引小型トレーラー限定免許は教習所で教習していないため、居住地の運転免許試験場で受験しなければなりません。
また、試験場では車両の用意をしていないため、自分自身で小型トレーラーを用意しなければなりません。
その際、試験場までは、すでにけん引免許を持っている人に、運転して試験場まで運んでもらわなければ、なりません。
運んだ小型トレーラーを、試験に適した車両かどうかの検査を受け、それから試験となります。
免許取得には、時間と手間がかかります。
そこで、車両重量の限定がない、けん引第一種免許の取得がおすすめです!
教育訓練給付金制度を活用しよう!
運転免許を取得するにもある程度の予算がかかります。
なんとか費用を抑えたい!
そこで、教育訓練給付金制度を使って費用の一部を給付金でまかないましょう!
教育訓練給付金制度とは?
教育訓練給付制度とは、雇用保険の給付制度です。
働く方々の能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図るものです。
厚生労働大臣が指定する、教育訓練を終了した際に、費用の一部が支給されます。
運転免許の取得に関しては、準中型・中型・大型・大型特殊・けん引・普通二種・大型二種が対象となります。
ただし、気を付けてもらいたいのは、予定している自動車学校が、教育訓練給付制度の対象になっているか確認する必要があります。すべての自動車学校が教育訓練給付制度に登録していないからです。
詳しくは次の記事を参考にして下さい。
まとめ
●全日本トラック協会、令和4年度の調査で、平均年齢47.1歳、勤続年数約9年9カ月の女性けん引車の1ヵ月の平均賃金は、370,400円でした。
また、同じく全日本トラック協会の調査で、平均年齢45.6歳、勤続年数8年3カ月の大型トラックの1ヵ月の平均賃金は319,800円でした。
けん引車の平均賃金が高いことがわかります。
●トレーラーの種類は、セミトレーラ・フルトレーラー・ポールトレーラーの3種類がある。
●けん引車を運転するには、けん引免許の他に大型免許も必要。
●けん引免許には、けん引第一種免許・けん引二種免許・けん引小型トレーラー限定免許の3種類がある。
●教育訓練給付制度を活用すれば、費用の一部を給付金でまかなえる。
いかがでしたか?この記事がけん引車に興味がある人にお役に立てたなら嬉しいです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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