大型トラック運転手の年収は一体いくら？

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トラック運転手の年間収入額

大型トラック運転手は、私達の便利で豊かな生活を支えるうえで、欠かせない存在です。

そんな重要なトラック運転手の年収はどのくらいなのでしょうか？

次のグラフを御覧下さい。

こちらのグラフは、厚生労働省 「令和 3 年 賃金構造基本統計調査」のグラフです。

全産業平均４８９万円に対して、大型トラック運転手は２６万円少ない４６３万円。

全産業平均４８９万円に対して、中小型運転手は５８万円少ない４３１万円です。

しかし、これはあくまで目安であり、実際にはさまざまな要因によって変動します。

トラック運転手のブロック別平均賃金

全日本トラック協会「2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」調査でのブロック別平均賃金の状況です。

なお、調査内容の業種は一般と特積（とくづみ）に分かれています。

特積とは、特別積み合わせ貨物運送の略で、不特定多数の荷主の荷物を1台のトラックにまとめて積載し、全国に輸送する形態を言います。

佐川急便や福山通運などがこれにあたります。

一般とは、特積以外の形態で、平ボディやチャーター便などがこれにあたります。

＊ブロック別平均賃金（男性）

男性	一般の 賃金 １カ月 平均（円）	特積の 賃金 １カ月 平均（円）	平均 年齢（歳）	勤続 年数 年/月
北海道	32万 6,500	－	51.2	11/07
東北	29万 9,800	30万 5,800	一般　50.3 特積　49.5	一般 12/07 特積 14/00
関東	36万 500	34万 5,200	一般　50.3 特積　46.7	一般　12/06 特積　16/07
北陸信越	32万 3,600	32万 400	一般　50.1 特積　48.5	一般 12/11 特積 15/05
中部	36万 3,200	34万 1,600	一般　48.6 特積　49.4	一般 12/07 特積 15/09
近畿	36万 8,500	35万 1,900	一般　49.5 特積　48.4	一般 13/01 特積 13/08
中国	33万 2,100	35万 2,200	一般　49.8 特積　46.3	一般 12/07 特積 17/09
四国	33万 8,200	33万 5,700	一般39.8 特積46.6	一般13/02 特積16/08
九州	32万 9,500	31万 8,300	一般50.4 特積46.6	一般 12/10 特積 10/00
沖縄	25万 5,700	－	一般46.4 特積－	一般 13/06 特積 －
全国 平均	34万 3,700	34万 0,400	一般46.6 特積47.2	一般 12/09 特積 15/03

＊ブロック別平均賃金（女性）

女性	一般の 賃金 １カ月 平均（円）	特積の 賃金 １カ月 平均（円）	平均年齢（歳）	勤続 年数年/月
北海道	24万 6,500	－	一般41.3 特積 　－	一般08/05 特積 　－
東北	22万 1,000	24万 1,100	一般46.3 特積47.5	一般07/10 特積03/06
関東	31万 6,700	24万 0,900	一般45.9 特積45.3	一般08/11 特積04/02
北陸信越	25万 3,300	23万 6,900	一般45.7 特積41.9	一般07/03 特）04/07
中部	31万 3,300	31万 6,500	一般45.2 特積37.9	一般07/07 特積05/02
近畿	30万 7,300	31万 7,500	一般45.3 特積41.6	一般08/05 特積05/02
中国	28万 5,400	25万 5,000	一般41.5 特積41.7	一般05/10 特積04/07
四国	26万 9,800	22万 4,000	一般44.5 特積20.0	一般07/06 特積01/03
九州	28万 4,200	24万 1,900	一般45.4 特積42.3	一般07/11 特積）04/01
沖縄	14万	－	一般 － 特積 －	一般29/10 特積 －
全国 平均	28万 1,800	26万 1,400	一般45.3 特積43.1	一般07/11 特積04/05

引用元：全日本トラック協会「2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」

トラック運転手・バス運転手・タクシー運転手の年間収入額

続いてトラック運転手・バス運転手・タクシー運転手の年間収入額です。

全産業 平均	大型 トラック運転手	中小型 トラック運転手	バス 運転手	タクシー運転手
489万円	463万円	431万円	404万円	280万円

トラック運転手の年収アップの方法

長距離運転手

長距離運転手の年収は４００万～７５０万円くらいです。

全産業平均４８９万円より稼げる可能性があります。

長距離運転手と一口で言っても内容は様々です。

トラックの形状や荷物の種類によって仕事内容は異なります。

こちらの記事が参考になります。

トレーラー運転手

トレーラ運転手の年収は３５０万～６００万くらいです。

トレーラ運転手になるには牽引免許が必要です。

また、けん引免許の取得の前に大型免許の取得が必要です。

トレーラーの仕事は、海上コンテナやコイル輸送、キャリアカー、など色々あります。

こちらの記事が参考になります。

運行管理者

運行管理者は営業所ごとに１名配置が義務付けられています。

主な業務は、ドライバーのシフトの作成（配車係などと言われることがあります。）

点呼やドライバーの指導監督など多岐にわたります。

運行管理者になることによってドライバーを管理する立場になり、その後の出世の道に繋がります。

また、運行管理者になることによって資格手当が付く会社がほとんどです。

運行管理者になるには試験による方法と実務経験などによる方法があります。

詳しくは運行管理者試験センター

リフト作業・仕分け作業（副業）

本業一本で収入を確保することが難しい場合は副業がおすすめです!

宅配業者などは、集めた荷物を地域別に仕分けする必要があるため仕分けする人が必要です。

特にお中元の時期やお歳暮の時期などは、仕分けする人手が足らず困っている宅配業者がほとんどです。

それに伴って、仕分けした荷物をカゴに乗せ、それを長距離のトラックに積み込みするのにリフト作業が必要になります。

仕事の時間は２，３時間程度で主に夕方から夜になります。

コツコツ稼げばそれなりの収入になると思います。

これからは稼げなくなるかも？２０２４年問題！

トラック運転手は今までは長時間労働でした。しかし、2024年４月から労働時間が大きく変わります。

2024年４月から時間外労働は特別条項付き36協定を締結した場合は年960時間となります。ひと月80時間です。

下記の記事が参考になります。

２０２４年４月から、高速道路の最高速度も変わります。

車両総重量８トン以上の大型・中型トラックは、高速道路の最高速度を８０キロから９０キロに変更。

多くのトラック運転手は労働時間が減るので身体的には「楽」でいいという一方で、給料が減るので困ると言った声も聞かれます。

まとめ

トラック運転手の環境が大きく変わる中、転職を含め収入アップに繋がるような行動が必要となります。

国内貨物輸送量は、年間およそ４８億トンにのぼりますが、その９割以上をトラックが担っています。

便利で快適な生活を支えているトラック運転手、これからも皆さんのお役に立てるように情報を発信していこうと思います。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました。