現役運転手が語る「トラック運転手はやめとけ!」

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国内貨物輸送量は、年間およそ48億トンにのぼりますが、その9割以上をトラックが担っています。

社会インフラとも呼べるトラック輸送、その運転手になるのを「やめとけ」とはどういうことなのでしょうか?

目次

給料が安いから、トラック運転手は「やめとけ!」

トラック運転手は仕事の割に給料が安いと言われます。

次のグラフをご覧下さい。

トラック運転者の年間収入額

参考:厚生労働省 「令和 5 年 賃金構造基本統計調査」

令和 3 年 賃金構造基本統計調査では、年間所得額が全産業平均507万円に対し大型トラックは485万円で22万少なく中小型トラックは438万円で69万円少なくなっています。

給料アップのポイント

大型免許を足掛かりに、牽引免許を取得してトレーラーを運転したり、運行管理を取得して昇進に繋げたり、給料をアップする手段は色々あります!

労働時間が長いから、トラック運転手は「やめとけ!」

次のグラフをご覧下さい。

トラック運転者の年間労働時間

参考:厚生労働省 「令和 5年 賃金構造基本統計調査」

トラック運転手の労働時間は、一般的に長いことが知られています。

全産業平均2136時間に対し、大型トラック運転手の年間労働時間は2544時間で408時間多く、中小型トラックは2508時間と372時間多くなっています。

さらに、労働時間が適切に記録されていないケースも多く、実際の労働時間はさらに長い可能性があります。

どうして長時間労働なの?

長時間労働の要因の一つは、運転手の不足が原因となっています。

運転手が不足しているため、現役の運転手に過大な負担がかかり、長時間労働や休日出勤が続く悪循環が生じています。

長時間労働の要因の二つ目は、基本給が低く設定されていて、残業ありきとなっているためです。

荷主の都合により、待機時間も長く、長時間労働になることが予想されるため、基本給が低く設定されている運送会社が多いです。

駐車場所に苦労するから、トラック運転手は「やめとけ!」特に長距離運転手

一般道では道路脇やゼブラゾーンでの駐車、高速道路ではパーキングの出入り口など、ここに駐車していいの?「危ない駐車だな」と思うこともあります。

実はそこには、トラック運転手がそうしなければならない現状があります。

①荷降ろしする会社に待機する場所がないことです。

時間指定の荷降ろしの場合、たいていのドライバーは時間ギリギリではなく、あらかじめ余裕をもって荷降ろし場所に着くようにします。そのため、待機する場所がない場合、路上駐車をしなければならないケースが出てきます。

②法律で4時間運転したら、30分休憩しなければならないからです。(430休憩よんさんまる休憩)

事故の防止、過労運転防止の観点から連続運転を4時間までとし、4時間運転したら30分休憩しなければなりません。したがって休憩場所を確保することが出来ない場合、道路脇とかに駐車せざるを得ないケースが出てきます。

③駐車するスペースがない場合です。

大型トラックなど、長さも高さもあるトラックを駐車するには、それなりの駐車スペースが必要になってきます。積込み場所や荷降ろし場所の近くにコンビニなど、広い駐車スペースがあれば良いのですが、無いところが多いのが実状です。

年齢を重ねるごとに体がきつくなるから、トラック運転手は「やめとけ!」

運送業は体力勝負

若いときは気になりませんが、年齢を重ねるにつれ体の衰えを感じてきます。

特に腰痛に悩んでいる運転手は多いです。

では、どうするのか?

運送業の仕事で手っぱ作業の仕事を避け、体の負担の少ないリフト下ろしの仕事やカゴ輸送の仕事を選べば良いのです!

下記の記事が参考になります!

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紫外線を浴び続けやすいからトラック運転手は「やめとけ!」

トラック運転手は普段トラックを運転していてエアコンをつけ、快適な温度で走行しているので外からの紫外線に意識が向ていません。

ですので、気づかぬうちに長年紫外線を浴び続けてシミやシワ、肌のたるみ、肌の乾燥などの肌の老化現象、皮膚がんなどのリスクも高まっています。

紫外線対策はトラック運転手にとって必須といえるでしょう!

下記の記事が参考になります。

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紫外線対策は色々とありますが、そのうちの一つに日焼け止めがあります。

日焼け止めは種類が多くありますが、実際に使用したオススメの日焼け止めがあります。

下記の記事が参考になります。

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2024年問題でどうなる?トラック運転手!

トラック運転手は今までは長時間労働でした。しかし、2024年4月から労働時間が大きく変わります。

これまでは、時間外労働は法律上、上限は設けられていませんでした。

2024年4月から時間外労働は特別条項付き36協定を締結した場合は年960時間となります。ひと月80時間です。

年間拘束時間は3516時間から3300時間に変更。

 1ヶ月の拘束時間は293時間から284に変更されます。

多くのトラック運転手は労働時間が減るので身体的には「楽」でいいという一方で、給料が減るので困ると言った声も聞かれます。

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2024年4月から、高速道路における最高速度も変わります。

車両総重量8トン以上の大型・中型トラックは、高速道路の最高速度を80キロから90キロに変更。

まとめ

紫外線を浴び続けやすいからトラック運転手は「やめとけ!」
トラック運転手は紫外線を浴び続ける危険があります。紫外線対策はトラック運転手にとって必須といえます。

給料が安いから「やめとけ!」
令和 3 年 賃金構造基本統計調査では、年間所得額が全産業平均489万円に対し大型トラックは463万円で26万円少なく、中小型トラックは431万円で58万円少なくなっている。

労働時間が長いから「やめとけ!」
全産業平均2,112時間に対し、大型トラック運転手の年間労働時間は2,544時間で432時間多く、中小型トラックは2484時間と372時間多くなっている。

駐車場所に苦労するから「やめとけ!」
トラックは大きので駐車場所を探すのに大変。

年齢を重ねるごとに体がきつくなるから「やめとけ!」
運送業は体力勝負!年齢を重ねるごとに体力的に「きつく」なり、腰や肩、ひざなどに「ガタ」がきやすい。

トラック運転手は「やめとけ!」と述べてきましたが、トラック運転手は物流を担うとても大切な役割を担っています。

国内貨物輸送量は、年間およそ48億トンにのぼりますが、その9割以上をトラックが担っています。

ほしい品物が自宅で受け取れたり、留守でも再配達して受け取れるのもトラック運転手のお陰です。

そんな豊かで便利な世の中の一端をトラック運転手は担っているのです。


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